公開日 2023年05月17日
下水道の仕組み
下の絵は、下水道のしくみをわかりやすくした絵です。緑色の点線より右側の絵が、下水浄化工場の設備になります。
まず、汚水をきれいにして川に戻すまでの説明です(水処理)
- みなさんの家や工場から排出された汚水は、地面の下にある下水道管を流れ、下水浄化工場の地下にある沈砂池にやってきます。
- 沈砂池で大きなゴミ等を取り除いた汚水は、次に最初沈殿池にやってきます。ここでは、汚水をゆっくり流しながら細かいよごれをしずめていきます。しずんだよごれは、生汚泥といい重力濃縮槽に送られます。
- 次に、エアレーションタンクに汚水はやってきます。ここは、微生物のかたまりである活性汚泥と混ぜ水に溶け込んだよごれを微生物に食べてもらうところです。微生物が活動するには空気が必要で、エアレーションタンクでは大量の空気を細かい泡にして混ぜることで微生物が活動しやすい環境を作っています。
- 最後は、最終沈殿池です。ここは、よごれを食べた微生物のかたまりである活性汚泥をしずめきれいになった水と分けるところです。きれいなった水は、塩素混和池に行き消毒薬を混ぜ殺菌し、阿賀川に戻します。
- しずんだ活性汚泥はエアレーションタンクへ返送汚泥として戻され、よごれを食べて増えた分は余剰汚泥として浮上濃縮槽に送られます。
汚水をきれいにする際に出た汚泥の処理施設について説明です(汚泥処理)
- 【重力濃縮槽】 最初沈殿池から送られてきた生汚泥を、集め重力を利用ししずませて、うわ水と濃い汚泥に分けます。
- 【浮上濃縮槽】 最終沈殿池から送られてきた余剰汚泥に薬品と空気のあわを混ぜると,濃い汚泥が浮き上がります。濃くなった汚泥は、重力濃縮槽の汚泥といっしょに、消化タンクへ送られます。
- 【消化タンク】 重力濃縮槽と浮上濃縮槽で作られた濃い汚泥を空気が入らないように作られた消化タンクの中に入れます。タンク内の温度を約38度前後に保つと嫌気性微生物の働きによって汚泥の有機物が分解され、メタンガスが発生します。
- 【ガスタンク】 消化タンクで発生したメタンガスをためるタンクです。ためたメタンガスを利用して、下水浄化工場内の冷暖房設備に使用したり、ガス発電に使用して電気作ったり、消化タンクを温めるためのボイラーに再利用しています。
- 【遠心脱水機】 消化タンクから引き抜かれた消化汚泥に薬品を加え,高速回転する遠心脱水機で脱水します。脱水された汚泥の多くは、肥料の原料として利用したり、産業廃棄物として処理されます。一部はもみ殻と混ぜ汚泥発酵肥料(あいづ土根性)として配布しています。
お問い合わせ
- 会津若松市下水浄化工場
- 電話:0242-24-7474
- ファックス番号:0242-24-7436
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