公開日 2023年05月17日
日本で初めて「消化ガス」を利用した冷暖房装置を導入
下水浄化工場で水をきれいにする過程で、「汚泥」というものが出てきます。この「汚泥」を消化タンクで約37度の温度に保つと、汚泥が分解されて「消化ガス」が発生します。この「消化ガス」は、メタンが主成分なので可燃性ガスです。冷暖房装置導入前は、消化タンクを温めるボイラーの燃料として使用し、残りは燃やして大気中に放出していました。
なぜ地球にやさしいのか
メタンガスをそのまま大気に放出すると、二酸化炭素の約20倍の温室効果があるとされています。下水浄化工場では、以前から余った「消化ガス」はそのまま放出せずに、燃焼して処理していました。その一方で、管理棟の冷暖房には、電気や重油を使用してきました。
そこで、「消化ガス」を利用した冷暖房装置を日本で初めて使用し、下水浄化工場の管理棟の冷暖房に活用することになりました。余った「消化ガス」を冷暖房に有効活用しますので、この分省エネとなり、二酸化炭素排出量の削減にも役立つことになります。
下水浄化工場でどのように消化ガスを利用しているかを説明した図と写真
ガス配管の写真。ガスタンクで貯めた消化ガスをボイラーと冷温水器に分岐します。
冷温水機の写真。管理棟の冷暖房のため、消化ガスを燃料とし、冬は約60℃の温水を作り、夏は約7℃の冷水を作り、冷暖房に使用します。
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