令和6年度ユニバーサルデザイン市民ワークショップを開催しました

公開日 2024年04月18日

更新日 2024年06月13日

第2回ワークショップ様子1 令和6年6月8日開催 第2回UD市民ワークショップの様子

  市では「第4次会津若松市ユニバーサルデザイン推進プラン」に基づき、年齢・性別・身体的能力・言語などの違いにかかわらず、「すべての人にとってやさしく、暮らしやすいまち」を目指してユニバーサルデザインのまちづくりに取り組んでいます。

 ユニバーサルデザインの取組を広げていくためには、一人ひとりがその考え方を理解した上で、多様性を尊重する意識や行動に移していくことが重要です。今年度は、「みんなが安全・安心で利用しやすい施設を考えよう」をテーマに利活用を計画している会津若松市役所栄町第二庁舎内を歩き、ユニバーサルデザインのポイントや改善点を見つけながら学ぶワークショップを開催しました。

 本ページでは、全2回のワークショップの様子を紹介します。

 

ユニバーサルデザインとは

 はじめから、年齢・性別・身体的能力・言語などの違いにかかわらず、すべての人にとって安全・安心で利用しやすいように、建物・製品・サービスなどを計画、設計する考え方のことです。詳しくはこちらのページをご覧ください。

 

ワークショップの概要

  • 日程 令和6年5月25日(土曜日)、6月8日(土曜日)(全2回)※各回の時間や内容などの詳細は下記を参照
  • 会場 【第1回】会津若松市役所栄町第二庁舎、【第2回】生涯学習総合センター(會津稽古堂)
  • 講師 冨樫 美保 先生(特定非営利活動法人ユニバーサルデザイン・結 代表理事)
  • 参加者数 22名(延べ人数)

 

ワークショップの内容

第1回 オリエンテーション(講義「ユニバーサルデザインについて」、市の取組説明「栄町第二庁舎利活用について」、施設見学、ワークショップ)

  • 日時 令和6年5月25日(土曜日)午後1時30分から午後4時まで
  • 会場 会津若松市役所栄町第二庁舎
  • 内容 ユニバーサルデザインの考え方の基礎を学び、施設見学を通して、ユニバーサルデザインのポイントや改善点について意見交換

 第1回では、県内で長年ユニバーサルデザインの普及・啓発活動に取り組まれている「ユニバーサルデザイン・結」代表理事の冨樫先生によるユニバーサルデザインの考え方についての基礎講義と、「栄町第二庁舎利活用について」市の説明後、庁舎内を見学、班に分かれてユニバーサルデザインのポイントや改善点について意見交換を行いました。

第1回講師講話 講義の様子
会津若松市企画調整課からの説明 会津若松市の取組説明の様子

【施設見学の様子】

施設見学1 施設見学の様子1
施設見学2 施設見学の様子2
施設見学3 施設見学の様子3

【ワークショップの様子】

第1回ワークショップ様子1 Aグループのワークショップの様子
第1回ワークショップ様子2Bグループのワークショップの様子

 施設見学のあと、まず、ワークショップ参加者の皆さんが見学して気づいたユニバーサルデザインのポイントや改善点を出し合いました。
 他の参加者の意見に自分で気づかなかった点も多かった様子で、互いの意見に感心しながら、和やかな雰囲気の中、活発な意見交換が行われました。

 

【各グループ代表者の発表】

第1回Aグループ発表 Aグループ発表の様子
第1回Bグループ発表 Bグループ発表の様子

【Aグループ】

AグループUDポイント Aグループが見つけた施設内のUDポイント
Aグループ改善点 Aグループが見つけた施設内の改善点

【Bグループ】

Bグループ1階のUDポイント・改善点 Bグループが見つけた1階のUDポイントと改善点
Bグループ2階のUDポイント・改善点 Bグループが見つけた2階のUDポイントと改善点

下記に、第1回で出た主な意見を抜粋して掲載します。

 

駐車場について

  • 【UDポイント】点字ブロックがある、入口にスロープがある など
  • 【改善点】バスやタクシーの停車場があるとよい、区画が狭い(隣同士近い)、車止めがない(一方で除雪がしやすい)、植栽により視界が悪いところがある など

 

1階について

  • 【UDポイント】エントランスが広い、階段が広い、案内用の線が色分けして床に引いてある など
  • 【改善点】音が反響して聞き取りづらい、栄町第二庁舎利活用計画ではおむつ替えスペースの場所が奥過ぎると感じる など

 

2階について

  • 【UDポイント】案内板が見やすい、福祉部門が集まっている など
  • 【改善点】和式トイレは不要、LANケーブルがむき出しの状態で危険 など

 

全体について

  • 【UDポイント】2か所ある階段が離れた場所に設置してあり防災・防犯の視点から良い、エレベーターがある、個室トイレが多い など
  • 【改善点】建物内が暗い、床が滑りやすい、よりカジュアルな場所のネーミングがあるとよい、手すりが丸いとよい、トイレ内が臭い、トイレ内に荷物置きがあるとよい など

 

第2回 ワークショップ「みんなが安全・安心で利用しやすい施設を考えよう」

  • 日時 令和6年6月8日(土曜日)午後1時30分から午後3時30分まで 
  • 会場 生涯学習総合センター(會津稽古堂)研修室5・6
  • 内容 前回見学をして気づいたことをもとに、UDの視点を踏まえ、「一人ひとりが輝き、つながる場所」になるための意見交換。

 まとめの回となる第2回では、第1回のワークショップで見学した施設から思いを膨らませ、どんな機能があるとよいか、そのためにはどんなユニバーサルデザインの配慮が必要になるかをグループ毎に話し合いました。
 第1回に続き、和やかな雰囲気の中で模造紙いっぱいに意見を出し合い、「こんな機能があれば人と人がつながりあえる場所になるのではないか」と、積極的に意見を出し合っている様子が印象的でした。

第2回ワークショップ様子2 第2回ワークショップの様子
第2回Aグループ発表 Aグループの発表
第2回Bグループ発表 Bグループの発表

 

【こんな機能があったいいな】

駐車場について

  • コインパーキングがあったらいいな
  • 地下駐車場があったらいいな
  • 定期的なマルシェの開催や無人販売があってもいいな
  • 駐車場は仕切りなおした方がいいな など

1階について

  • 歴史が見えるシアターがあったらいいな
  • 足を延ばしたり、軽食が取れたりする休憩場所があったらいいな
  • カードゲームやボードゲームができると、たくさん人が交流できそうでいいな
  • 市民と観光客が交流しあえるようなスペースがあるといいな など

全体について

  • 管理は行政だけでなく、企業のボランティアや高校生などの協力、つなポンも活用できたらいいな
  • 静と動のスペースの使い分けができたらいいな など

 

【UD的な配慮】

全体について

  • トイレのドアが引き違い戸だと使いやすい
  • トイレが広いといい
  • 障がいのある方の活躍が見える場(売店) など

通路について

  • 滑りにくい床、LEDライトで明るく
  • 点字ブロックは必要
  • LANケーブルは床下へ(つまずきの回避) など

情報伝達について

  • 点字の表記
  • 会議室はミーティングルームなど名称変更(外国の方にもわかりやすく) など

サービスについて

  • キッチンカーが来たり、ビアガーデンができたりしたらにぎやかになる
  • 仕事帰りに立ち寄れる時間まで開館
  • Wi-Fiの設置 など

その他

  • イベントを小規模多発化すれば、様々な人が交流できるようになるのではないか
  • ポケットパークのようなものがあるとよい
  • あまり仕切らず、パーティションで仕切る時も低いものを利用して、互いの活動が見えるような仕掛けをしたほうが、様々な人が交流しやすいのではないか など

 

Aグループまとめ Aグループまとめ
BグループまとめBグループまとめ

 

 全2回のワークショップを通じて、参加者の皆さん一人ひとりが多様な方の立場や意見を大切にしながら、「みんなが安全・安心で利用したい施設」を考え、たくさんの意見を出し合いました。

 このように、自分だけでなく、同じまちに暮らす様々な他者の目線に立って考えることが「こころのユニバーサルデザイン」の第一歩です。

 皆さんもぜひ、ご家庭や学校、職場などで、今よりみんなが生活しやすくなるためにできることについて話し合ってみるなど、身近なところからユニバーサルデザインのまちづくりに一緒に取り組んでみませんか?

 

 下記は、募集時の掲載内容です。



 市では「第4次会津若松市ユニバーサルデザイン推進プラン」に基づき、年齢・性別・身体的能力・言語などの違いにかかわらず、「すべての人にとってやさしく、暮らしやすいまち」を目指してユニバーサルデザインのまちづくりに取り組んでいます。ユニバーサルデザインの取組を広げていくためには、一人ひとりがその考え方を理解した上で、多様性を尊重する意識や行動に移していくことが重要です。

 令和6年度は、「みんなが安全・安心で利用しやすい施設を考えよう」をテーマに、身近な公共施設である栄町第二庁舎の見学を通して、現状の施設内のユニバーサルデザインの工夫を発見するとともに、実際に歩くことで感じられる不便な点などの意見を出し合い、「ユニバーサルデザインマップ」を作るワークショップを開催します。

 

  

  

令和6年度「ユニバーサルデザイン市民ワークショップ」チラシ[PDF:403KB]   

 

 市内在住・在勤・在学(中学生以上)の方の積極的なご参加をお待ちしております。

 

ワークショップの概要

  • 日程 令和6年5月25日(土曜日)、6月8日(土曜日) 全2回  ※各回の時間・会場などの詳細は、下記のワークショップの内容を参照
  • 講師 冨樫 美保 先生((特定非営利活動法人)ユニバーサルデザイン・結 代表理事)
  • 定員 20名 ※先着順
  • 対象 満12歳以上(令和6年4月1日現在)で市内在住または在勤・在学の方
  • その他 手話通訳、託児あり(満1歳から就学前までのお子さんが対象) ※いずれも要申し込み

 

ワークショップの内容

第1回 

  • 日時 令和6年5月25日(土曜日)午後1時30分から午後4時30分まで
  • 会場 会津若松市栄町第二庁舎 2階第3会議室 
  • 内容 ユニバーサルデザインの考え方の基礎を学び、庁舎内の見学を通して気づいた点などについて、ユニバーサルデザインの視点で意見を出し合います。

 

第2回

  • 日時 令和6年6月8日(土曜日)午後1時30分から午後3時30分まで
  • 会場 生涯学習総合センター(會津稽古堂)研修室5・6
  • 内容 「みんなが安全・安心で利用しやすい施設を考えよう」をテーマに、グループで「ユニバーサルデザインマップ」を作成して発表します。

 

申込方法

  • チラシ裏面の申込書に必要事項を記入し、下記宛先まで郵送またはFAXで送付してください。
  • 電話(平日の午前9時から午後5時まで)やインターネットかんたん申請システムからの申し込みも受け付けています。 

   ユニバーサルデザイン市民ワークショップ申込受付フォーム(かんたん申請システムのページにジャンプします)

 

申込受付締切

  • 令和6年5月22日(水曜日)午後5時まで 

  ※手話通訳または託児を希望される方は、5月15日(水曜日)午後5時までに申し込みをしてください。

  

お問い合わせ

  • 会津若松市役所 企画調整課 協働・男女参画室
  • 電話番号:0242-39-1405
  • ファックス番号:0242-39-1400
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